栞の言の葉日記

日々の出来事、感想、思考を記録として文章に…。

過去と今と夢

私は人がどういった人生を歩んできたのかあまり興味がない。
興味がないという言い方はあまりいいように聞こえないかもしれないが、今のその人が素敵だったら過去は関係なく、素敵だと思う。

過去の話になって「お恥ずかしながら…」という人がいる。
例えば、出身の高校や大学の偏差値が低かったり、大学に行ってなかったり、短期間で仕事を辞めたりなどが今まで多かった気がする。
なぜ自分の過去を他人に話すことにこの前置きが必要なのか、私はその前置きを聞く度に今がこんなにも素敵なんだから恥ずかしいことなんて何もないじゃないかと思う。

ただ、自分のことになると別だ。
私自身、高校卒業後すぐにフリーターで色んなところを転々としてきた。
この話をしなくてはならない時になぜか引け目を感じる。
自分がどんな人生を歩んできたのかなんて他人には関係ないはずなのに…。

そして、自分自身が引け目を感じながらその話をすると
「自分の価値を自分で落としたなぁ」と思う。
その話をしたことで、相手が測る自分の価値ではなく、引け目を感じながら話していることに自分が測る自分の価値を下げてしまったと。

自分は自分、他人は他人。
人それぞれ歩んできた人生が違うのが当たり前だ。
そして、それを他人にどう思われようと関係ない。
今を精一杯生きていることに変わりはないのだから。
でも、多くの人は他人にどう思われるかを気にしてしまう。
私も含めて。

過去を含めて今の自分なのはわかっている。
ただ、過去が評価の対象だと思ってしまっている自分が嫌だ。

人は必ず他人を評価している。
立場は関係なく、その人がどういう人で自分と合うのか合わないのか、好きか嫌いか、得意か苦手か、自分にとって良い人か悪い人か。
無意識のうちに評価してしまっている。
やめたいしやめてほしいけど、こればかりは難しい。
だから私は、過去を評価の対象にすることはしたくないと思っている。

他人に強要はしない。
ただ、気にせずに過去も今も夢も話せる自分でありたい。