私には、苦手なことが山ほどある。
その中のひとつが"美容室へ行くこと"だ。
予約をする際や、カウンセリングシートの記入欄に「施術中での過ごし方」という項目がわりとあり、チェック項目に
□ 静かにゆっくり過ごしたい
という項目があり、そこにチェックをしたとしても、大体の美容師さんは話し掛けてくる。
それも仕事の1部だからだろう。
私にとっては、それがとても苦痛だ。
そもそも美容室という場所がきらびやかで、場違いなんじゃないかと思い居心地が悪い。
美容師さんもきらきらしていて、眩しい。
極度の人見知りの私は、話し掛けられても上手く返せず、ヘラヘラ笑っているだけで会話も続かず、気まずい空気が広がる。
ドライヤー中に話しかけられるのが、1番の苦痛だ。
耳が悪いので何を言っているのかほとんど分からないが、聞き返すことも出来ず、またヘラヘラしているだけ。
できれば美容室に行きたくはないが、髪を切るのも染めるのも自分ではなかなか難しい。
ので、美容室に安心していける必殺技を習得した。
それは"寝たフリを決め込む"だ。
こうすると美容師さんは話しかけてこなくなる。
こんな単純なこと、なぜもっと早く思いつかなかったのだろう。
苦手なことがたくさんある私は、その場面場面で必殺技を持ち合わせている。
これから、いくつかシリーズ化していこうか。
